過剰摂取

好きなものを好きな時に好きなだけ

とあるうつ病プリンセスが自殺を踏みとどまった話

うつ病といっても個人により症状は様々です。あくまで一例としてお読みいただければと思います。

※アニメ放送時からのHE★VENS担の方、複数推し否定派の方に不快な思いをさせてしまいましたら申し訳ございません。

筆者について
・20代前半/都内在住
・去年不安障害を発症→今年に入って症状が悪化しうつ病と診断され大学を休学→最近双極性障害の疑いが浮上し経過観察中
・蘭丸担兼大和担
うたプリは1000%のアニメを見たのをきっかけにハマり(最初はルレ担でした)、カルナイ初登場と同時に蘭丸を推し始めて早8年目になります。その後7人体制のHE★VENSを見て大和が気になり始め、入国のファンサの嵐にやられた結果大和担になっていました。
※ちなみにスタリは真斗推しです。言う度に驚かれますが、おそらく元バンギャなことと色白の男性が好きなことが関係しているかと思います。


うつ病発症、大学休学まで
去年の冬頃に不安障害と診断され治療を続けてきたのですが、今年の春から急に病状が悪化し、診断がうつ病に変わりました。
服薬で症状をコントロールしながら大学に通いたいという気持ちはあったものの同時期に発症した睡眠障害の影響で体がついていかず、親と何度も相談した結果休学することになりました。


休学、そして初入国
休学が決まってからも時々アルバイトはしていましたが、それ以外は家に引きこもって一日中ベッドの中で過ごす生活が続きました。上京させてくれた親に対する申し訳なさ、大学に通うという簡単なことすらできない自分に対する苛立ちなど、様々な負の感情で押しつぶされそうになりながら、ただひたすら天井を見つめていたのを覚えています。この頃から「人に迷惑をかけることしかできない自分は死んだ方がいいのではないか」と考えることが増えました。
うたプリの映画が公開されたのはちょうどその頃だったと思います。周りがこぞって入国(帰国)を繰り返しているのを羨ましいと思いつつもなかなか外出に踏み切れず、公開から2週間ほど経った後に友人から誘われ、やっとのことで初入国を果たしました。
その時のことはあまり覚えていませんが、周りのプリンセス達と一緒にペンライトを振ってコーレスをするという行為が楽しくて仕方なかったことだけは覚えています(あと推しのドスケベ衣装に感動したことも覚えています)。入国後友人と話していた時、「2回目いつ行く?」という言葉が自然に口から出てきたことには自分でも驚きました。あれほど億劫だった外出を自ら進んでしようと思える日が来るなんて想像もしていなかったので…


再び希死念慮に苦しむ日々
入国のおかげで休学当初に比べて精神状態は安定しつつあったものの再びうつ状態が悪化し、バイトを休みがちになりました。少し元気になったからと無理をしすぎてしまったことが原因です。
何も手につかず引きこもり生活を続ける中、社員の方から「休むなら休む日全ての代わりを探せ」という連絡があったことでさらに追い詰められ、しばらく落ち着いていた希死念慮が再びわくように。その後バイト先とは一時和解しましたが次の月のシフトを何の断りもなく全て削られたことが決定打となり、その日を境に毎日死ぬことばかり考える日々が始まりました。電車を待っている時に「今飛び込んだら楽になれる」と無意識に思ってしまったり(都内の電車のほとんどはホームドアが設置されているので現実的ではないのですが)、高いところにいる時に「ここから落ちたら…」と想像してしまったり。なんだかんだ怖くて行動には移せなかったのですが、今思うとふとした瞬間にそんな考えが頭に浮かんでくるというのはかなり怖いことですね。


希死念慮から解放されるまで
夏休み(休学しているので毎日休みみたいなものですが)を目前に無職になった私は毎日のように入国(帰国)を繰り返すようになりました。元々社会から断絶されることが怖くてバイトをしていたので、なんとかして社会と関わりを持ちたかったのだと思います。
帰国している間は希死念慮から解き放たれていて、上映後も「推しを見ていたいからまだ死にたくない」と前向きでいられるのに、家に帰れば「生きていていいのだろうか」「私が死んだ方がみんなは嬉しいんじゃないか」という思考で頭がいっぱいになってしまう。生きていたい、でも死んだ方が周りのため、そんな無限ループに陥りながら帰国を続けていたのですが、推しのMCを聞いている時にふと思ったんです。「最後までついていきたい」「ファンが胸を張れるようなグループであり続けると言ってくれているのだから、一ファンとして彼らの成長を見届けたい」と。そう思った瞬間、「自殺」という選択肢が脳内から一瞬で消え去りました。
何十回目かの入国を経て私はようやく無限ループから抜け出すことができ、心の底から生きたいと思えるようになったのです。
この頃から睡眠薬を飲まなくても眠れるようになり、抗うつ薬が一種類だけになったのはただの偶然でしょうか…(笑)


近況

ありがたいことに都内では上映が延長されているので、現在も映画館に足繁く通っています。バイトを始める意欲もわき、先日新しいバイト先も決まりました。秋学期から通っても留年は免れないとのことでまた休学することにはなりましたが、中国語圏か韓国の語学堂に留学したいななんてゆるく考えてもいます。

前向きに色々考えてはいるものの最近薬の効きがイマイチだと感じるようになり、元気になってきたからと調子に乗って断薬したせいでうつ状態がぶり返してしまいました(勝手な断薬ダメ、絶対)。それでも推しメイクを考えたり、プリンス達の顔のパーツに思いを馳せたり(下記リンク参照、想像以上にバズってビビりました)しながらなんとか生きています。蘭丸と大和ちゃんがアップノーズなのめちゃくちゃ可愛いけど私は瑛一くんと嶺二の鼻が好きです。大きめの鷲鼻…イイ!


自殺を踏みとどまるきっかけとなった推しには感謝してもしきれませんが、同時にキングダムをきっかけに仲良くなったプリンセス達にもお礼を言って回りたいです。
映画館でたまたま隣に座っていた私との特典交換がきっかけでジャンル卒業を踏みとどまってくれたレン担のお姉さん、銀テ回に行くきっかけを作ってくれた瑛二担の友人、何度も一緒に入国してくれた藍担のお姉さん、誰よりも綺羅くんと大和ちゃんを愛してやまないお姉さん、地元に帰った時一緒に入国して年下の私にとても良くしてくれたお姉さん達、いつも愛に溢れたコールを聞かせてくれる嶺二担のお兄さん、拙い中国語で話しかけても嫌な顔せず(Twitterなので顔は見えてないけど)話してくれる台湾のプリンセス達…全員あげるとキリがないのですが、皆さんのおかげでこの数ヶ月とても楽しい入国ライフを送ることができました。本当にありがとうございます。
今これだけ人生が楽しい分、鎖国されてしまった後のことを考えると本当に怖いです。生きる希望がなくなり、また何の楽しみもないうつ病ライフに戻るのかと思うと少し不安でもあります。でも折角推しが繋いでくれた命を無駄にしたら推しに顔向けができないので(大袈裟)焦らず自分のペースで寛解を目指していきたいですね。

 

あとがき
思えば中学生の頃不登校になって廃人と化していた私を海外留学ができるようになるレベルまで立ち直らせてくれたのも蘭丸だったし、そこから7年経った今、うつ病になって死ぬことばかり考えていた私に生きたいと思うきっかけをくれたのも蘭丸…私蘭丸に命救われすぎじゃない?2回も自殺を踏みとどまらせるなんて黒崎蘭丸恐るべし。彼がいる限りどれだけ病んでもゾンビのごとく蘇って生き延びられそうな気がします(?)
それに加えてキングダムには大和ちゃんもいたので余計死ねなくなった、いや、生きたくなった。大和ちゃんを見てると孫の成長を楽しむ祖母の気分になるので、おちおち死ねないな、と自然と思えます。(たぶん大和ちゃんは私より年上だけど)


今回私は一うつ病患者の視点でこの記事を書きましたが、うつ病でないプリンセス達にとってもプリンスが生きる糧であることは変わりないと思いますし、それがあるだけで精神面の健康状態が格段に変わってくるということを改めて実感しました。
最後になりましたが、この記事が私のように精神を病んでしまった方が生きる糧を見つけてみようと思うきっかけとなればこれほど嬉しいことはありません。


長文、乱文にもかかわらず最後までお読みいただいた方本当にありがとうございます。
いつまで入国できるかわかりませんが、上映が続く限りお互い楽しい入国ライフを過ごしましょうね。